事件当日昼に被害者宅侵入=無施錠窓から、室内で待ち伏せ―東京・三鷹女子高生殺害

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131010-00000032-jij-soci

警視庁捜査1課は復縁の望みを断たれた恨みから事件を起こしたとみている。同課は10日、殺人容疑に切り替えて同容疑者を送検した。

三鷹署は被害相談の際、同容疑者の携帯電話に連絡を求める伝言を残しており、その数時間後に侵入したとみられる。

上記の、三鷹署による電話連絡、伝言、その直後に殺害、という報道に接した際、私の脳裏にすぐに浮かんだのは、それが引き金になって殺害にまで至ったのではないか、という最悪の可能性についてでした。
警視庁から、私も、取り扱っている案件の関係で、事務所やスマートフォンに電話を受けることがありますが、発信者番号通知で、所轄警察署の場合は、末尾に「0110」が表示されて、履歴にも残り、見ると、それなりのインパクトがあります。被疑者の場合、既に、違法性がある行為に及んでいたとのことですから、遂に警察へ駆け込まれたか、こうなったら殺すしかない、という心理に追い込まれた可能性はあって、今後の捜査、検証が待たれるところです。
こういった連絡、警告は、効果が出ることもありますが、逆効果になることもあり得て、状況を慎重に見ながら、警告する一方で警察が被害者を保護する(単に電話をかけて大丈夫ですかと聞く程度ではなく、例えば自宅以外のところに退避させて、その上で被疑者と対応する)ということも考えなければならない場合もあると思います。
三鷹署の対応が悪かった、と性急に決めつけることはできませんが、この種事案への対応上、教訓となるものが含まれている、そういう観点でもこの事件を見る必要があると思います。
亡くなった被害者の方がお気の毒で、何とか救えなかったのかと、残念です。