「暴言の官僚、例外と思ったら大間違い」みんな・江田氏

http://www.asahi.com/politics/update/0619/TKY201306180493.html

はっきり言うと同種性の世界ですから。東大法学部でました。京都の経済でました。慶応出ました。一流の同種性の世界で極めて特殊な世界で生き抜いてきた人たちが、現場の一線に足を踏み入れたときの、心象風景というのはあんなものです。私も官僚だった若い頃、実は、そういう心象風景がなかったと言えばうそになります。けれども、官僚をやめて政治家になり、落選もしながら市井に出ていろんな皆さんの意見を聞いて覚醒した面もある。

この記事を読んで、私も、かつては「役人」でしたから、確かに、そういうところがあったな、と思い当たるものがありましたね。
検事も、同質性の高い、閉鎖的な特殊社会として小集団を形成し、そこにいればいるほど独善的になり孤立する傾向がかなりあって、私は11年余りで脱出できましたが、あのまま15年、20年、30年と居続けた場合のことを考えると、恐ろしくなります。弁護士になり、法曹界の底辺に近いところで、しがなく細々と暮らすようになり既に12年余りが経過して、その間、良いことはほとんどなく、辛いことや苦しいことの方が数多くありましたが、底辺近くでいろいろな経験をすることで、独善的になることは避けられ、物事を多面的に見る、少なくともそういう見方をしようとする、そういう人生が送れるようになった気がします。
こういう状態になっても、それを社会のために大きくお返しできないのが残念なところですが、できることをしっかりやって、微々たるものでしかありませんが、できるだけ世の中のお役に立ちたいとは思っています。