階段転び衝突した女性死亡 男性会社員を書類送検

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20130603-00000046-ann-soci

当時、階段は混雑していて、警察は、早足で下りると転倒して周囲の人を巻き込むことは予想できたとして、男性会社員を重過失致死の容疑で書類送検しました。

結果があまりにも重大で、警察としても不問には付せないという判断をしたものと推測されますが、上記のような経緯を捉えて、「重過失」「過失」と認定できるかどうかは、かなり微妙でしょう。特に、「重」過失ということになると、通常の過失よりも思い、著しい注意義務違反をいうものですから、混雑する階段を早足で(どの程度の早足かにもほりますが)下りることをもって、そのように評価できるかを考えると、我々の日頃の行動や社会常識に照らしても、刑法上の重過失の認定としては疑問も生じるでしょう。今後の検察庁の認定や、起訴された場合の裁判所の認定が注目されます。
日常生活の中にさりげなく存在する危険や、それが顕在化した場合の思わぬ重大な結果、ということを考えさせられる事故ですね。