<PC遠隔操作>雲取山で記憶媒体発見

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130521-00000040-mai-soci

問題のメールは1月1日に送信されたが、同日の捜索では発見されなかった。捜査本部が当時凍結していた付近を今月16日に捜索したところ、見つかったという。捜査幹部は「当時、凍結していた部分は確認していなかった」と説明している。

私は、今年の1月に、この件について、

パソコン遠隔操作犯が動き出した!警察はニセ捜査情報でミス誘う作戦
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130107#1357563115
http://www.j-cast.com/tv/2013/01/07160313.html

メールを送られた落合洋司弁護士は「今回のメールがパズル形式になっているのは、警察や報道機関の解析能力を試す狙いがあるように思われる。警察が雲取山で記録媒体を発見したが公表せず、犯人が次に動き出すのを待っていた可能性も考えられる」と推測した。

とコメントしたことがあります。重要な証拠品が埋められている可能性があるにもかかわらず、「当時、凍結していた部分は確認していなかった」で済まされていた、というのは、非常に不可解であり、警察が総力を挙げて取り組んできている事件の捜査として、にわかには信じがたい話ではあります。
これは、かつて、あるところで聞いた信用できる話ですが(検察庁在職中)、ある殺人、死体遺棄事件で、警察が、死体を埋めたと被疑者が自白した場所にこっそり行って、実際に掘ってみて、死体が存在することを確認して埋め戻し、その後、被疑者を同行して現場へ行き改めて掘り返して、そこで初めて死体を発見したように装った、という話を聞いたことがあります(被疑者を同行して現場に行ったら発見できなかった、自白は信用できないと評価される、というリスクを回避したかったのでしょう)。
遠隔操作の件でも、実際には記録媒体を発見しその場でコピーをとったが物自体は埋め戻しておいて「発見できなかった」と公表し真犯人をさらに誘い出す(おびき出す)作戦を警察が採ったのではないか、という推理を、私自身がいまだに打ち消せないのは、かつてそういう話を聞いたことがあるせいかもしれません。
もちろん、あくまで「推理」ですから、真相はわからないのですが。