http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130520-OYT1T01087.htm?from=blist
島根県出身で、1953年の検事任官後、法務事務次官や東京高検検事長などを経て、90年に検事総長に就任。稲村利幸・元環境庁長官の巨額脱税事件や、ロッキード事件から16年ぶりに現職国会議員が逮捕された共和汚職事件などの捜査を指揮した。
筧氏の総長在任中に、私は、法務総合研修所が行っていた検事一般研修(当時はそのように呼ばれていました)で、当時勤務していたから徳島から上京し、研修の中で、研修員と筧総長など検察幹部との懇談の場が設けられました。私はまだ28歳程度の若者で、生意気にも筧総長に、今後、自分はどのような検事を目指すべきでしょうか、と質問したところ、筧総長が、今のままで頑張れば良いと思う、と、とても温かい感じで言われたことを、訃報に接して思い出しました。その後、私は検察庁をドロップアウトし、法曹界の裏街道をとぼとぼと歩むようになりましたが、テレビニュースで筧氏の生前の姿を見て、あの時の温かい感じを懐かしく思い出しました。期待に応えられなかったなと思いつつ、御冥福をお祈りします。