「角田被告の顔写真は私」=別人が名乗り出る−読売掲載、共同も配信・尼崎連続変死

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201210/2012103100017&g=soc

共同通信社によると、入学式の写真は23日、美代子被告の長男の同級生の母親から提供され、同被告かどうかの確認作業をした上で配信したという。

読売新聞も共同通信も、ips誤報という大失態を犯した後にこれで、虚構新聞、虚構通信化しつつありますね。
人の顔というものは、似ている人も多く、また、時間が経つと印象もかなり変わるもので(太ったり痩せたりによってもかなり変わってきます)、目視だけで判断すると、死亡者を家族に確認させても誤認することがあるほどです。
問題の写真について、どういう「確認作業」をやったのかはわかりませんが、こういった古い写真については、もっと念入りに確認作業を行うべきだった、ということにはなるでしょう。
こうした写真取り違えは、過去に訴訟になったものもありますが、誤報したほうが誤報を正当化するのは困難で、訴えられれば負けるものです。今後、誤報してしまった各社は、対応に苦慮することになるでしょう。
大きな、大きくなくても注目を集めるような事件があると、マスコミがわっと大挙して群がって、メディアスクラム状態になりがちですが、間違いもスクラムを組んで犯す、ということになりやすく、社を挙げて「祭り」状態にならないよう、冷静に報道内容や報道姿勢をチェックする機能というものも各社内できちんと維持しておく必要を感じます。