「電子メール無視」は生産性向上に有効

http://sankei.jp.msn.com/wired/news/120508/wir12050814190000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/120508/wir12050814190000-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/120508/wir12050814190000-n3.htm

電子メールを5日間使わない実験に、労働者13名が志願した。期間中、新たに届く電子メールは受信箱を迂回させ、また、自分からも新たなメールを送信してはならなかった。

メール休暇の具体的な効果は、被験者がコンピューター画面上の各ウィンドウに費やす時間が平均して2倍近く延びたこと(メール使用中は75秒だったのに対し、メール休暇中は2分超に及んだ)、そして、ウィンドウを切り替える回数が半減したことだ(メール使用中は平均で1時間37回だったのに対し、メール休暇中は同18回だった)。これらの結果は、電子メールを処理せずにすむことで、労働者の集中力の持続時間が長くなり、また、仕事中の緊張感が緩和されたことを示唆している。
電子メールの処理に費やされるトータルでの時間にも、違いはみられなかった。5日間のメール休暇を終えた後、被験者たちが受信箱を漁るのに費やした時間は、彼らがメール休暇を取らなかった場合に予想される時間と変わりなかった。

最近、電子メールの必要性に疑問を呈する論調がいろいろと出てきていますね。SNS等の活用により、電子メールを使わず仕事をするスタイルも、先日、ネットの記事で紹介されていて、今後の1つの流れになりそうな予感がしました。
確かに、私自身の日常でも、電子メールの処理に費やしている時間は短いものではなく、また、電子メールを処理する作業は、他の仕事を中断させることも多く、全体としての生産性低下を招いているということは感じます。しかし、電子メールのやり取りをすることで、効率的、効果的に情報を受発信できる、そのメリットは、やはり大きなものがあります。組織内でのコミュニケーションにより仕事がまかなえるような人はSNSのようなツールを使って電子メールに代替できる可能性がありますが、そういう人ばかりではなく、電子メールの代替手段は、なかなか見出しにくいですね。
電子メールの問題は認識、理解しつつも、私の場合、今後、当面、こつこつと電子メールを処理する日々から抜け出すことはできないでしょう。