Yahoo! Japanの労働環境、退職者が語る

http://slashdot.jp/it/10/10/27/1354201.shtml

氏はYahoo! Japanの問題点について、次のように述べている。
4半期ごとに目標を設定するというのは先送り文化を産み、保守的になり、すべてが遅くなる
各種手当はコストになるが、それにより優秀な人材をキープできるならより多くのコストを削減できる。Yahoo! Japanは手当を少なくすることでお金をどれだけ節約できたんだ?
バグの無いソフトウェアを作成しようとすることが望まれているが、だからといってバグの数を4半期のボーナスに反映されるというのは道理にかなっているのか?
時間あたりで残業代を支払うことは怠け癖や引き延ばしを促進してしまう。いっぽうで効率的に仕事をした労働者には不当に扱われる。

この記事は、ものすごい数のブックマークが付いていて、私も読みましたが、大企業病みたいな状態になっているのかな、多分、そうなんだろうな、という印象は受けましたね。
毎週、こつこつと出しているメールマガジンで、ちょうど、今、私がYJに入社した2000年当時の思い出話をしているのですが、当時は、まだ社員数も500名程度(もう少し少なかったかもしれません、私の社員番号は329番でした)で、部署が違っても顔も名前もわかる人が多く、ベンチャーの雰囲気が残っていて、粗削りでも意欲的で責任感がある人材が目立っていた印象があります。その後、オフィスは表参道から六本木ヒルズ、さらにミッドタウンと移転し、私は、ミッドタウンに移転した直後に退職しましたが、次第に社員数も増え、あくまで印象ですが、粗削りでも意欲的で責任感がある人材は社員数の増加に反比例して減ってきて、大企業によくいるような、学歴や今までの経歴は立派で小ずるく立ち回るのは得意でも、では、あなたは何ができるの?と聞かれると、うっと詰まってしまうような人が増えてきたのではないかと思います。人が増えれば、管理、管理という状態にもなり、上記の記事にあるような不満に通じるようなことも頻発しているのでしょう。
インターネットの世界の流れは、今さらヤフーでもないよね、という状態で進んでいて、次第に落伍しつつあると言っても過言ではありませんが、これも、人類が繰り返してきた歴史の一こまということなのかもしれません。