無実を探せ! イノセンス・プロジェクト ? DNA鑑定で冤罪を晴らした人々

無実を探せ! イノセンス・プロジェクト ? DNA鑑定で冤罪を晴らした人々

無実を探せ! イノセンス・プロジェクト ? DNA鑑定で冤罪を晴らした人々

  • 作者: ジム・ドワイヤー,ピーター・ニューフェルド,バリー・シェック,指宿信,西村邦雄
  • 出版社/メーカー: 現代人文社
  • 発売日: 2009/09/01
  • メディア: 単行本
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私の読書は、興味がある本は手当たり次第に買い(まず買う)、読んだ本について関連して興味を感じるものがあれば幅を広げたり深めたりしながらまた買って、という、正に乱読(乱買い、というほうが正確かもしれませんが)で、手当たり次第に買った本の中で、常に、5冊から10冊が「次に読む本」リストに搭載されている状態なのですが、上記の本も、そのリストの中の1冊です。
この本の著者の1人であるバリー・シェック氏が朝日新聞10月5日朝刊の「GLOBE」に登場している記事を興味深く読みました。
特に印象に残ったのは、同氏が、

DNA鑑定で242人を無罪にした過程で、105人の本当の犯人が捕まりました。だからこそ、17年にわたる我々の活動は、日増しに捜査側の協力を得られるようになりました。冤罪を晴らす活動は、犯罪に甘いという批判を受けがちですが、社会の安全につながるという理解を得られるようになりました。

と述べ、捜査機関が誤りを率直に認めることがかえって信頼を高めることになることや、取調べの可視化を推奨していることで、かつて同氏が携わったという公民権運動や暗殺されたロバート・ケネディ上院議員の選挙運動が、その後、こういった優秀な人材を生み、法制度の闇の部分に光を当て不正義を正義へと転換させることにつながっていることに感銘を受けました。日本的に言うと、司法長官であった故・ロバート・ケネディ氏も、きっと草葉の陰で喜んでいることでしょう。