三浦綾子記念文学館:「想い出ノート」が100冊超える

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100920k0000e040019000c.html

三浦文学は、愛や命、「人はいかに生きるべきか」などをテーマにしただけに、悩んだり、くじけそうになった時に訪れて立ち直ったことなど、メッセージには思い入れの強いものが多い。「自殺しようと思っていたが思いとどまった」との記述もあったという。パネル展示では、留置場で初めて三浦作品を読んで感動し、「二度と同じ過ちやつまずきを起こさないと誓わせていただきます」と再出発を約束した内容などが紹介されている。

私も、ここには2、3回行ったことがあり、その際、このノートを読んだことがありますが、人はいかに生きるべきか、といった、三浦文学のテーマを、どことん突き詰めて考えている人の思いが綿々とつづられていて、厳粛な気持ちになったことが思い出されます。
「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん、もし死なば、多くの果を結ぶべし」という、三浦文学の中核となる名作「塩狩峠」で描き出された大きく深いテーマが、改めて思い出されます。