踏み板の下、薄暗い空間 厳粛さ漂う死刑の刑場

http://www.asahi.com/national/update/0827/TKY201008270494.html
http://www.asahi.com/national/update/0827/TKY201008270494_01.html

空調の静かな音だけが聞こえる執行室。だが、踏み板が開いて死刑囚が下の部屋に落ちるときは、大きな音が響くと説明を受けた。

死刑立ち会い経験者の話では、この「大音響」が印象的なようですね。その瞬間、という意識が強く、余計に大きな音に聞こえるのかもしれません。
司法修習生の当時、検察修習中、指導係検事のアシスタントの検察事務官が、広島拘置所内の死刑刑場見学を依頼してみたが断られたと話していたことがあって、見る機会があればよかったのにと残念に思ったことがありました。死刑については度過ぎた秘密主義に基づいて情報が徹底的に秘匿されてきた経緯がありますが、国民が、どういった場所で死刑が執行されるかを目にすることができるのは、主権者として当然のことで、刑場公開は遅すぎたと言うべきでしょう。
これを機に、全国の他の拘置所にある死刑刑場も公開しておくべきではないかと思います。死刑制度の存廃については、今後とも慎重な議論が必要でしょう。