http://www.asahi.com/national/update/0827/SEB201008270007.html
訴状によると、原さんは2007年7月21日、強盗をたくらむ知人男性に襲撃先の民家の下見に連れて行かれ、当日の運転手役を頼まれた。23日には男性の指示で犯行に使う目だし帽を購入。だが、原さんは28日、犯行を防ぐため県警佐賀署に出向き、計画を告白。対応した警察官は「予定通りやってくれ」と依頼し「あなたの後を覆面パトカーでついていく」と告げたとしている。
原さんは同日、警察の指示通り犯行グループを車に乗せて民家に着いたところ、待ち構えていた警察官に任意同行を求められ、目出し帽を購入した強盗予備容疑で逮捕された。その際、実名で報道発表された。約20日間勾留(こうりゅう)され、8月17日に起訴猶予処分で釈放。グループのほかの4人のうち成人2人は起訴された。
以前に、
「おとり捜査」に協力し逮捕 男性が佐賀県相手に提訴
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080308#1204948777
とコメントした件の続報ですが、裁判所の認定事実がよくわからないものの、低額とは言え損害賠償が認容されているので、警察が事前に犯行を知りながら適切な対処を怠ったことが認定されている可能性が高いでしょうね。
警察には(警察に限らず検察庁にもですが)、こうして、自分たちに都合のよいように事件を、事件らしく仕立てて行く、という側面があり、その術中にはまってしまうと、蟻地獄のように飲み込まれてしまう恐れも出てきます。証拠がなければ作ってしまう、ということも起きがちで、それは、上記の記事を見れば容易に読み取れるでしょう。
捜査機関の醜い暗部というものを垣間見せるものがあると思います。