「井伊大老警護の武士逃げた」奉公人の証言発見

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100711-00000147-yom-soci

幕末の大老井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」で、居合わせた中間(ちゅうげん)(奉公人)の証言とされる記録が、広島県立歴史博物館(福山市)で見つかった。

〈其内に御駕籠の内か外か不存候へ共、大なる声にて一声叫び候声ハ耳本へ響て聞へ候、御供方ハ前後へ颯と逃散り、抜合候士も無之様に者相見候へ〉(そのうち駕籠の内か外か分からないが、大きな声が一声聞こえると、警護の武士は前後に逃げ散り、応戦する者はいないようだった)
中間は恐ろしくなって馬を引いて井伊邸に戻った。

襲撃時の状況については、雪のため井伊側が重装備で即座に刀を抜いて対応できなかったとか、雪が激しく襲撃されている状況が行列の後方等からわかりにくく対応が遅れたなど、いろいろな説があるようですが、案外、上記のような状況であったというのが真相かもしれませんね。人間、慌てるとろくなことはないもので、慌てないように最悪を想定して準備しておく必要性ということを改めて感じます。
これが真相であれば、井伊大老の最期はかなり寂しく惨めなものだった、ということは言えそうです。