証人威迫事件、差し戻し審で弁護士に逆転有罪判決 広島

http://www.asahi.com/national/update/0119/OSK201001190070.html

被告は04年4月、指定暴力団共政会が絡む別の恐喝事件で広島南署に逮捕され、留置中だった男性と接見。5代目共政会会長の守屋輯(あつむ)被告(67)=恐喝罪で公判中=が解体業者を恐喝していたとされる事件について、男性が何らかの事情を知っていたとみられることから、「共政会の5代目が守屋さんに決まりましたよ。この意味が分かりますか」などと話し、暗に捜査機関に証言しないよう脅した。

逮捕時に

証人威迫で弁護士逮捕 恐喝事件の被害者に圧力
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20061012#1160582879

と、事件に対して懐疑的なコメントをしましたが、1審無罪、控訴審で破棄差し戻しとなって、差し戻し後に今度は有罪と、かなり事実認定が微妙な事件になっているようです。判決の認定でも「暗に」脅したとされていて、もちろん、証人威迫、脅迫といったことは許されないものの、捜査機関のさじ加減1つで、接見の際の弁護士の言動が立件されたりされなかったり、ということでは、弁護権に重大な脅威を与えかねず、捜査機関に対し、この種の事件の立件には慎重な検討、対応を望みたいという気がします。