取り調べ可視化、警察も苦心 透明コップ・室内禁煙…

http://www.asahi.com/national/update/1211/NGY200912110011.html

岐阜県警は、これまでは紙コップを使っていたが、県警の監督官から「容疑者に何を飲ませているのか分からない」という指摘があり、8月、透明なプラスチック製のコップに変えた。

県警刑事総務課長は「適正に取り調べているのだから、できるだけ疑われない仕組みを作った」と説明する。

全国の警察でも、様々な方法で取り調べの適正化に取り組んでいる。中の様子がわかるように取調室の入り口に30センチ四方の透視鏡をつけたほか、容疑者をけ飛ばすことのないように、机の下に遮蔽(しゃへい)板を取り付けたり、机を揺らして威嚇しないように固定したりしている。岐阜県警でも7月から取調室内を全面禁煙にした。

これまで被疑者を蹴飛ばしたり、机を使って威嚇したりしていたことを自白しているようで興味深いですね。座っている被疑者を、机と壁の間に挟み込んでぐいぐい押して息ができないようにして苦しめる、というのは、警察がよくやってきた手です。関西の某警察のように、投げ飛ばしたりして外傷が残ったり歯が折れたりすると後から説明に窮するので、身体に傷がつかない方法は、従来、いろいろと行われてきていて、全面可視化が実現しない限り、今後も新たな方法が開発されて行くでしょう。
全面可視化が実現しないと、コップが透明であってもなくても、何を飲ませているかが客観的に明らかにはならず、意味があるとは思えません。こういうことを、悪あがきと言うのでしょう。