TBS社員:公務執行妨害容疑で逮捕 市橋容疑者の送検時

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091113k0000m040085000c.html

行徳署によると、逮捕容疑は12日午前11時半ごろ、市川市塩浜3の同署前の路上で、報道陣の規制に当たっていた警察官を突き飛ばして市橋容疑者を乗せた警察車両に近づき、窓ガラスを数回たたいて進路を妨害、制止にも応じなかったとしている。同署幹部は「事前に警告もしていた。不当逮捕ではない」と説明。ディレクターは12日夜に釈放された。

元公安部検事としては、コメントしやすいような、しにくいような、微妙なケースですが(苦笑)、送致前の、東京駅到着時に大混乱に陥っていましたから(テレビのニュースで見ていても、これはいかがなものかと憂慮される状態でした)、「上」のほうから、今後の混乱防止のため、最も目に余る者を見せしめで一発やってやれ、といった指令が発せられていたのかもしれませんね。「事前に警告もしていた。」という上記のコメントに、そういった微妙な事情がうかがわれるような気がします。公妨というのは、いろいろな使われ方をするものですが、こういう使い方もあるんだな、というところでしょうか。メディア・スクラムに対する、多少のけん制効果はあるかもしれません。こういった権力の弾圧(?)を招く前に、マスコミ側がメディア・スクラム防止のため自ら工夫、自制すべきという気がします。