ニュース解説 Winny裁判の控訴審が判決へ(2009/10/01)

http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/bpnet.cfm?i=2009100103184dl&p=1
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/bpnet.cfm?i=2009100103184dl&p=2
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/bpnet.cfm?i=2009100103184dl&p=3
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/bpnet.cfm?i=2009100103184dl&p=4

今までの経緯がわかりやすくまとめられている記事ですね。

控訴審は今年1月にスタートし、3回の公判を経て結審した。法廷では、弁護側は一審と同様に「Winnyというソフト自体は価値中立的で、価値中立的なソフトを開発したことが安易に罪に問われるべきではない」と主張した。そしてこの基準は明確であるべきにも関わらず、一審判決ではあいまいなままに放置されていることを指摘した。
控訴審での争点そのものは一審と比べて目新しい点はない。しかし弁護側も指摘するように、一審判決が金子氏に理解を示しつつも、しかし著作権侵害を招いたことを認めるというかなり曖昧(あいまい)な内容になってしまい、「ソフト開発は犯罪になりうるのか」という非常に重要な社会的問題に対して明確な回答を与えないままになっていることは事実だ。控訴審判決がこの部分についての明確な基準なり判断なりを提示することを期待したい。

控訴審の状況はあまりフォローできていなかったものの、結審にあたり、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090717#1247794849

とコメントしました。また、1審判決で問題と思われる点については、以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20061217#1166287607
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20061219#1166461792

とコメントしたことがあります。
10月7日に、日帰りで福岡出張の予定でしたが、翌8日に高裁判決があることを思い出し、急遽、7日に福岡から大阪へ移動して1泊し、判決を傍聴することにしました。傍聴券発行になってはずれないことを祈ります。