広島少年院暴行事件:幹部職員にも問題…法務省対策委

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090911k0000e040043000c.html

報告書は4職員の虐待の背景に、胸ぐらをつかむなどの有形力行使が規律維持に有効と考えていたことがあるとし、それがエスカレートして暴力や紙おむつをはかせるなどの虐待に発展したとした。
また、院長や次長ら幹部職員は昨年2月以降、暴行の情報を受けたのに調査せず、着衣をつかむなどの言動を見聞きしても対応を怠った。他の職員も、少年が職員の言動を書いた日記を破り捨てるなど、4職員と共通する問題があったと指摘した。

野獣、モンスターのような職員が出現してしまったことも恐ろしいですが、問題点を把握しながら見て見ぬふりをしたり証拠隠滅に走ってしまう組織の体質というものにも、同等かそれ以上に恐ろしいものがあります。
役人というものは、長年勤め上げてくると、今さら何のスキルもなく他の仕事はできないしこのまま平穏無事に勤め上げたいと、保身に走る傾向が強くなるものです。そういった卑しい役人根性が、上記のような放置、隠蔽の背後にある可能性が高いでしょう。再発防止ということを考える場合、そういった卑しい役人が方々でウイルスのように巣くっているということを前提に、卑しい役人の善意に依存するのではなく、性悪説に立って、第三者のチェックを入れるなどの方法によるべきでしょう。