遺された妻のブログ、書き込み続ける娘との日々

http://www.asahi.com/national/update/0614/SEB200906140002.html
http://www.asahi.com/national/update/0614/SEB200906140002_01.html

千恵さんのブログへのアクセスは千件を超える日もあった。信吾さんはそこに日常を書き込むようになった。妻は社会とつながり、力をもらっていたと知った。娘が心の支えだ。「千恵がはなで、はなが千恵。あの子がおらんと生きていけない」
はなちゃんは母の言葉を忘れない。「最後に話したとき、『人の悪口を言ったらダメ。やさしい女の子になってね』って」。教わった洗濯物のたたみ方は上手になった。ピアノの練習も約束したから毎日続けている。「ママみたいに歌う人になりたいの」
そして、今朝も小さな手で朝ご飯をつくる。

ブログ等のコンテンツ作成者が死亡した場合、その取り扱いがどうなるかは、利用規約上、明確になっていない場合が多く、私も、ヤフー株式会社に勤務していた当時、ある紛争の関係で相続人から申立があった際に(それはブログに関するものではありませんでしたが)、悩ましく検討した記憶があります。その際は、利用規約の解釈をうまく行うことで、相続人(被相続人についても)の身が立つ処理ができましたが、ケースによっては対応が難しいこともあるでしょう。
ブログ等を書き続けていると、その人の生きた証になるような場合もあって、それが、死亡とともに消えてしまうというのは、遺族にとっても耐えがたい、ということは当然起きてくると思います。サービスを提供する側としても、そういった場合にきちんと対応できるようにしておくということは、考えておく必要があるのではないかと思います。
記事で紹介されている方の早すぎる死は残念と言うしかありませんが、大きなものを遺し、遺したものが、今後、更に大きく育って行くことは間違いないのではないかという印象を受けました。