「やってません」13時間…菅家さん、絶望の「自白」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090608-00000013-yom-soci

署では「やったんだな」「やってません」といった押し問答が夜まで続いた。体液のDNA鑑定結果などを示されてもすぐには認めなかったが、「日は暮れ、心細くなって、このまま家に帰れないかもしれないと思うようになった」という。
気持ちが折れてしまったのは、取り調べが始まって約13時間たった午後9時ごろ。「刑事の両手を力いっぱい握りしめ、泣いてしまった」
「刑事は私がやったから泣いたと思ったらしいが、本当は、いくらやっていないと言っても聞いてもらえなくて、悲しくて泣いた。やけになってしまった」。容疑を認めたのは、その後だ。後は「何か(話を)作らないと前に進まない」と、報道された内容に想像を交えて、犯行状況を話した。

裁判実務で、信用できる自白として、「早期の自白」ということが言われることがありますが、それも内容によりけりで、早く自白したから信用できるとは限らない、ということがよくわかりますね。
虚偽自白にはいろいろなパターンがありますが、「絶望からの自白」というものも確実にあります。DNA鑑定があるから逃げられないぞ、共犯者が自白しているぞ、などと迫られ、絶望してしまい、やってもいないのにやりましたと言ってしまう、そういうケースが確実にあるということは、広く知られる必要があるでしょう。