雑誌協会が司法権力を批判「恣意的な言論弾圧」

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090420/trl0904201628007-n1.htm

裁判員制度」の問題点を指摘してきた雑誌に対する「司法権力の意志の表れ」とする見解を表明した。

裁判員制度の実施が迫ってきた時期に、雑誌ジャーナリズムへの「懲罰的ともいえる判断」が続出しているのは「決して偶然ではない」としている。

私は、この記事で取り上げられている事件の中のある事件に原告代理人として関与しているので、中立的立場とは評価されず、雑誌協会からは「恣意的な言論弾圧に加担」している弁護士ということになるのかもしれませんが、敗訴が続いていることと裁判員制度は関係ないと思いますよ。>雑誌協会
単なる噂話をかき集めてきて裏も取らずにおもしろおかしく記事にするようなことを繰り返していれば、裁判員制度に賛成しようが反対しようが、訴えられても次々と敗訴するのは必然であり、そのことが特に顕著に現われているのは、まだ訴訟にまでにはなっていないようですが、最近の週刊新潮による朝日新聞阪神支局襲撃犯人に関する大誤報でしょう。「歴史的」大誤報と言っても過言ではないと思います。
弾圧、懲罰などと言い募る前に、取材体制を抜本的に見直し、ネガティブな記事を書く際にはきちんと裏を取る、ということを励行するようにしないと、それでなくてもインターネットに押されて衰退する一方の雑誌は、ますます相手にされなくなることは目に見えているでしょう。
表現の自由を守るためには責任ある言論ということを目指さないと弾圧、懲罰などという話になる前に自分達が自滅してしまう、という意識を持たないと、取り返しがつかないことになりかねません。