映画「ワルキューレ」

http://www.valkyrie-movie.net/

昨年、

ドキュメントヒトラー暗殺計画

ドキュメントヒトラー暗殺計画

を買って、3分の1くらい読んでそのままになっていましたが、先に映画を観ておいたほうが、気合いを入れ直して本も読めるかと思い、公開日に観てきました。
映画の冒頭で、本の中でちょうど読んだばかりの、最終的なヒトラー暗殺計画実行に至る前の、暗殺に失敗するシーンが登場し、印象深いものがありました。公開前の映画評を読むと、平板である、といったものもありましたが、私には、緊迫感が感じられ、ドイツのため、国民のため、多くの人命を救うため、ヒトラーを排除しなければならないと決意し、捨て身で臨んだ人々の勇気といったものがひしひしと感じられて、見応えのある作品であったと思いました。映画を観ながら、「一殺多生」という言葉を、改めて思い出しました。
歴史に「もし」はないと言いますが、1944年の時点でヒトラー暗殺が実行され、早期に終戦になっていれば、アンネ・フランクが死に至ることはなく、他の多くのユダヤ人、民衆、将兵も死なずに済んだ可能性が高く、失敗には大きな悔いが残ります。