記憶と教訓、心刻む=被災地の朝、静かな祈り−集い5500人・阪神大震災14年

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090117-00000024-jij-soci

神戸市中央区の公園「東遊園地」では午前5時から、市などが主催する追悼の集いがあり、約5500人が集まった。モニュメント「希望の灯(あか)り」から、「1・17」の形に並べた約7000本の竹灯籠(とうろう)に火がともされた。
発生時刻の午前5時46分。時報に合わせ、参加者は一斉に黙とうした。

当時、私は名古屋地検で勤務していて名古屋に住んでいましたが、名古屋でもかなりの揺れを感じ、寝ていたのが目が覚めて時計を見たところ、午前6時前であったことを覚えています。
同期の弁護士で神戸に住んでいる人の体験談を、後に人伝に聞く機会がありましたが、周囲が火災で火の海のような状態になる中、家族で必死に逃げたと聞いて、空襲のような惨状であると思い、慄然としたことが思い出されます。
平成7年は、1月の阪神・淡路大震災の後、3月に地下鉄サリン事件警察庁長官狙撃事件が発生し、3月の事件の直後に名古屋から東京へ異動したため、4月以降はよく生きているなと思うような大変な状態になり、いろいろな意味で印象に残る年であったと、振り返って思います。
甚大な犠牲というものを、単に犠牲というだけに終わらせず、今後に起きる災害で犠牲者を極力出さないことへと結び付けて行く、それが犠牲者の御霊にも報いることにつながるという感を改めて深くします。
14年目のこの日を迎え、改めて亡くなった方々のご冥福を心よりお祈りしたいと思います。