裁判員制度「権利として積極的に受け止めて」と森法相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000516-san-pol

森英介法相は16日午前、閣議後の記者会見で、公明党浜四津敏子代表代行が将来的には裁判員制度の見直しは避けられないとの見方を示したことに関し「裁判への参加を義務としてのみとらえず、司法に直接参加できる権利として積極的に受け止めてほしい」と理解を求めた。

権利というものは、行使しなくてもよい自由もあるはずで、そうであるからこそ権利と言えると思いますが、嫌がる人を無理やり呼び出す、やりたくないのに無理やり公判に出席させる、自分の意見がない、あるいは意見が言いたくないのに無理やり評議で言わせる、その後も秘密を守らせ生涯にわたり心の傷を負わせ続ける、といった羽目になる「権利」というのは、一体どういう権利なんだ、と思いますね。これが権利なら、徴兵制が採用されても、「国防に直接参加できる権利」ということになってしまいかねないでしょう。法を司る法務省のトップがこういったことを口走るのは、この問題でかなり追いつめられつつあるということなのかもしれません。