久しぶりの千葉地検

昨日、千葉地裁で民事事件の弁論があったので行ってきましたが、振り返って考えてみると、千葉地裁千葉地検周辺に来るのは、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050831#1125451285

でコメントしたように、退職することになり、両手に私物が入った重い紙袋を持ち、誰にも見送られることなく、とぼとぼと歩いて去って以来のことであることに思い当りました。
千葉地裁は、現在、新庁舎を建設中で、プレハブの仮庁舎で運営中でしたが、千葉地検は、私が去った時と建物の状態は変わっていませんでした。周囲を歩きながら、そういえば、転職後にヤフー株式会社で作成する身分証明書用の写真をこの付近の写真屋で撮影し、その際、もう公務員ではないしIT企業の社員になるのだから、などと思って、ネクタイや上着なしの状態で写真を撮影してもらったな、などと昔のことを思い出していました。
あれから8年余りが経過し、私自身の中身は特に変わりはないものの、やっていることや置かれた立場は随分と変わったな、ということも、しみじみと感じました。
千葉地検に在籍する知人がいたので、民事の弁論後に立ち寄り、ちょっと話してから東京に戻りました。
あの時、千葉地検で「異心」が生じなければ、今でも検察庁という組織の片隅で冷遇されつつ細々と生きていたはずで、弁護士になっても細々と生きてはいますが、人間の運命というものはわからないものだな、と改めて思いました。