年金『まじめに働いた人不安のないように』 格差拡大を憂慮 天皇陛下74歳に

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007122302074408.html

自由競争によりある程度の格差が出ることは避けられないとしても、弱い立場にある人々が取り残されることなく社会に参加していく環境をつくることが大切。

天皇陛下の発言内容は、全体として説得的ですが、特に、上記の発言には全面的に賛同したいと思いました。今後の日本が進むべき道を指し示している、と言えるでしょう。
戦後の日本が目指したのは、正に、上記のような社会であったと思いますが、「平等」への偏りが過ぎ、努力してもしなくても結果に差異がない、一種の「悪平等」のような側面が目立ってきていた、ということは言えるように思います。バブル崩壊後、社会にも、国民の意識にも、大きな変化が生じ、良くなったこともありますが、ワーキング・プア問題にも見られるように、様々な歪みが生じているのも、また事実ではないかと感じます。近いうちに予想される衆議院議員総選挙で、さらに大きな政変があるかどうかはよくわかりませんが、誰が、どの政党が政権を担うにしても、弱いものはどんどん落ちて行けばよい、といった無慈悲な政治にはしてもらいたくない、と思います。