「顔のない男―東ドイツ最強スパイの栄光と挫折」

顔のない男―東ドイツ最強スパイの栄光と挫折

顔のない男―東ドイツ最強スパイの栄光と挫折

東ドイツのシュタージについては、映画「善き人のためのソナタ」でも描かれていましたが、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070227#1172535125

本書は、長く東ドイツの情報機関を統括し、昨年死去したマルクス・ヴォルフの生涯を描く中で、東ドイツの諜報活動の実態などを紹介するものです。昨日、読み始めましたが、なかなかおもしろく、引き込まれます。西ドイツ首相の側近中の側近がが東ドイツのスパイであった、という、衝撃的な「ギョーム事件」の実態も紹介されていて、知っている人にも知らない人にも参考になる情報が次々と出てきます。
日本の、今後のこの分野における方向性を考える上でも参考になる一冊かと思います。