ブログ表現の自主規制へ、ヤフー中国など

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2272253/2044791

中国インターネット協会(China Internet Society)の声明によれば、今回署名された「自主規制」協定は「中国国家および公の利益の保護」を約束しており、インターネット関連会社に対し、ブロガーの本名、住所、その他個人情報の登録と保持を「推奨」している。また「違法」あるいは「有害」な情報の削除を求める内容となっている。
性や暴力などの描写のほか、中国共産党を批判する意見や民主主義のイデオロギーを説くものも認められない。

中国の国益のため匿名性の排除が「推奨」されているところが興味深いですね。「有害」という曖昧な概念が、都合良く使われ、思慮浅薄な人々がそれに振り回された場合の恐ろしさを、改めて感じます。「自主規制」の名の下に、権力にすりよる人や組織を巧みに使って規制を強化して行く、という手法は、日本でも好んで使われている面があります。他人事ではない、という気がします。
この種の分野では、それぞれの国の法規制に従わざるを得ない面がありますが、程度問題であり、ヤフー、MSNそのもののポリシーにも関わるものとして、今後、大きく問題になりそうな予感がします。