新司法試験めぐり告発へ 論点漏らした慶大教授を

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007072601000844.html

樺島教授らは「試験問題を作成する考査委員と法科大学院の教授の立場では利益相反が起こる」と主張。考査委員から法科大学院の教授をすべて除外し、第三者の法学者などで構成するよう求める上申書を近く、長勢甚遠法相あてに提出する。

告発するのは樺島教授や弁護士ら約30人。

この問題については、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070623#1182590601
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070715#1184462452

とコメントしたことがあります。
6月23日のエントリーでは、

徹底した真相解明が必要であり、捜査機関(東京地検特捜部など)による解明も含め、法務省等が、今後、適切に対応できるかどうかについて、大いに注目したいと思います。

と述べ、7月15日のエントリーでは「教授の解任で幕引きが図られたようですが」と述べましたが、それでこの問題に幕引きを図るべきではない、という動きが、上記のような告発へつながりつつある、ということは言えると思います。
法務省としては、少なくとも、第三者からなる委員会に調査を委嘱して、その結果を踏まえた上で対応を決めるといった慎重さが必要だったのではないか、と思います。