JR東海労を強制捜査 資料窃盗容疑で 愛知県警

同県蒲郡市のJR蒲郡駅に勤務していた今年1月ごろ、同駅の助役が自分のキャビネットに保管していた運行の安全管理に関する資料を無断で持ち出したうえ、同駅に設置されていたコピー機で複写して、用紙数十枚を盗んだ疑い。

「無断持ち出し」は、駅の中でのことだったため、その点を窃盗には問えず、「用紙数十枚」の窃盗、という構成にしたものと思われます。本来は、資料の内容そのものを盗み取った、という点を問題にすべきところ、情報の窃盗を処罰する規定がないため、苦肉の策として、有体物である「紙」の窃盗にしているわけです。これを、奥村弁護士が裁判所でやっているように(もちろん適法な行為として)、デジカメで撮影する、という方法で行っていれば、紙の窃盗にすらならないところでした。
事件の成否や背景事情は、適正な捜査により解明してもらうしかありませんが、情報セキュリティ上の一種の問題点を改めて浮き彫りにしている事件でもあります。