- 作者: 夏野剛
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: 単行本
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昨年末に購入し、そのままになっていたので、最近、拾い読みも交えて、一通り読んでみました。ドコモの夏野氏の考え方がよくわかります。
時々、外国へ行って思うのは、日本の携帯電話が、諸外国に類を見ないほど多機能であり、確かに、便利なもので、それだけで用が済んでしまう、というものになる方向で進んでいる、ということです。いろいろな情報を見て、しかもやり取りでき、それだけでなく、お財布代わりにも使えて、それさえあれば他には何もいらない、という状態は、正に、ドコモや他のキャリアが目指すところなのでしょう。
しかし、機能が増え多機能になればなるほど、携帯電話の物理的な制約、限界というものが、それぞれの機能に対する不満となり、強くなって行く、という、一種のパラドックスのようなものが存在するのも、また、事実ではないかと思います。では、携帯電話というものが、どういった位置づけをされ、どのように活用されて行くか、その未来は、ということは、今後も繰り返し問い直されて行くでしょう。