富山の冤罪事件、法相が謝罪

http://www.asahi.com/national/update/0126/TKY200701260211.html

長勢法相は「取り調べに(自白の強要などの)問題があって(罪の)容認に転じたことはなかったのは明確」とした上で、「色々な議論はあるところで、慎重に検討していくべき問題だ」と述べた。

真相解明は、今後も続くはずですが、報道を見ていると、

富山県警誤認逮捕の男性「身内が認めたと迫られ自白」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070126it06.htm

男性によると、取り調べは、任意同行を求められた02年4月8日から始まり、「『身内の者が間違いないと言っている』と何度も告げられ、やっていないと言っても信用されるわけがないと思った。言われるままに認めざるを得ない状況だった」と話した。その上で、「身内までも僕のことを信用していないんだと思った。気が抜けたようになってしまった」と語った。男性は3回目の聴取で自白に追い込まれた。

といったことも報じられています。いかにも、ありそうなことであり、やってもいない人に自白させてしまった取り調べに、何の問題もなかった、と考えること自体に、そもそも無理があります。
法務大臣という重責を担う者であれば、このような深刻な冤罪事件が起きた理由や、取り調べに問題があったか、あったとすれば何が問題だったかということの徹底究明を命じるべきであり、問題発覚後、間もない現時点で、上記のように、取り調べに問題がなかったことが明確、などと、軽々しく述べることは許されないでしょう。
最近の法務大臣は、資質に問題がある人物が多く、これでは法治国家として由々しき問題だと思います。