タイ:「爆破テロは軍などの前首相派が関与」国防相語る

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070105k0000m030085000c.html

ブンロート国防相は「捜査中だが、テロは現政府の不安定化を意図したものと思われる」と述べた。国防相は報道陣に対し「(事件に用いられた)爆弾を製造する能力があるのは、軍、警察の制服組だけだ」と明言した。

バンコク週報のサイトでは、

連続爆破テロの真相解明に「新情報」
http://www.bangkokshuho.com/news.asp?articleid=1129

スワンナプーム新国際空港建設に関わった企業や、遠距離通信企業など、9月のクーデターにより大きな損失を被った企業の関係者らが総額15億バーツ(1バーツは約3円)におよぶ資金を拠出。そのうち、10億バーツが、学校放火、爆弾テロ、暫定政府・国家治安評議会の政策・対策実施の妨害に使用さており、バンコクの連続爆弾テロの資金もこのなかから出ているという。このテロ統括グループは、東北部ブリラム派、中部カンペンペット派、北部出身議員派、バンコク派、公務員・軍人・警官派、旧権力支持派に分類されるとのことだ。

といった報道もされていて、連続爆弾テロについては、前首相派の犯行という嫌疑が、次第に濃厚になりつつあるようです。
バンコク週報の報道が真相を突いているものだとすれば、タイ国内に、前首相を支持する相当根強いネットワークが残存し、かなりの資金力も有しているということになり、当分の間、新たなテロなどが起きかねない、予断を許さない状況が続くと言っても過言ではないでしょう。
タイ在住者、渡航者は、当面、要注意だと思います。