<上智大生殺人>事件から10年 物色痕、盗み目的か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060902-00000014-mai-soci

警察へ接見等で行くと、署内の掲示板に、この事件の被害者の方の写真が掲載された、情報提供を求めるポスターが貼ってあることがあって、見る度に、この事件のことを思い出します。

調べでは、なくなった旧1万円札は86年まで発行された聖徳太子の肖像入りの紙幣。父親の賢二さん(60)が記念として1階居間の戸棚の引き出しに1枚だけ保管していた。現場検証で、戸棚の引き出しに物色された跡があり、紙幣だけが見つからなかった。
また、2階にある仏壇の近くにあったマッチ箱が、1階玄関付近に落ちていた。箱には微量の血液が付いていたが、家族の血液型と一致せず、犯人が火を付ける際、使用したとみられる。
こうした状況から捜査本部は、金品を盗む目的で侵入した犯人が、室内で順子さんと鉢合わせし、居直って殺害に至ったうえ、証拠を隠滅するために見つけたマッチで放火をした可能性があるとみている。

確かに、上記のような可能性はあるでしょう。ただ、ストーカー等による殺人でありつつも、物盗りを偽装した、という可能性も考えられますから、決めつけは禁物ではないかと思います。
「微量の血痕」は、犯人のものである可能性が高く、DNA鑑定が可能かもしれません。この種の侵入盗で検挙される者は、かなりの数にのぼりますから、(既に警察はやっていると思いますが)過去の前科・前歴者について、徹底的に洗い直してみる作業はやってみる価値があるでしょう。
ビラ配りを住居侵入で捕まえて、執行猶予付きの罰金刑判決をもらっているような暇があったら、こういった重大事件に、限られたリソース(口を開けば忙しい、人手不足だ、と言っている以上)を投入してほしいものです。>日本の捜査機関