「手荷物検査拒否は職務質問の要件を満たす?」

http://d.hatena.ne.jp/okumuraosaka/20060813/1155445112

奥村弁護士が被害にあったようですが、航空機に搭乗する際の各種検査は、警察官職務執行法上の職務質問とは異質な次元でのこと、と言うしかないでしょうね。
もちろん、乗客のプライバシーをいくらでも犠牲にして良い、ということにはなりませんが、テロの脅威に対抗するためには、乗客の受忍義務がある程度広くならざるを得ない、ということは言えると思います。
子供ならば危険はないだろう、とも言えないところが、悩ましいところで、敢えて子供に危険なものを持たせて発覚を免れようとする、という手法もあるようですから、例外を認めることには慎重にならざるを得ないでしょう。
航空機に対するテロに関心が集まっていますが、標的になり得るのは、航空機だけではありません。新幹線、地下鉄等々、乗客の手荷物検査などとてもできない交通機関は数多くあり、そういった交通機関で爆破テロが起きれば、目も当てられない大惨事になることは確実でしょう。
我々は、テロの脅威と隣り合わせで生きて行くしかなく、そういった脅威は、不便を強いられたからといってなくなることはない、というのが辛いところです。