大韓航空と「ナッツ姫」はウソをついていた 暴言に加え「暴行」、乗務員に偽証言強要

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141214-00000002-jct-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141214-00000002-jct-soci&p=2

大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長(当時)が引き起こした航空機の「ナッツ・リターン事件」は、副社長の辞任後もなお、幕引きにはほど遠い。
当初、大韓航空側は趙氏の暴言や暴行を否定した。しかし調査が進むにつれ、乗務員や乗客から証言が続出、あげくの果てに、大韓航空の「もみ消し体質」まで明らかになりつつある。

この件、ネタ的な取り上げ方もされて、韓国ではナッツの売り上げが大幅に伸びたりもしているようですが、気になるのは、こういった企業風土が運行の安全に悪影響を及ぼさないか、ということですね。
最近起きた、アメリカ・ロスアンゼルス空港でのアシアナ航空機着陸失敗事故でも、副操縦士が機長に遠慮して高度の異常低下を明確に指摘できなかったのではないか、その背景に目上の人にはたてつかない風土といったことが影響したのではないか、ということが指摘、報じられていたことも思い出されますし、風通しが悪かったりぎくしゃくした人間関係、企業風土というものは、良好なコミュニケーションを困難にし安全面で重大な支障を来しかねない危険性を持っているものです。
今回の件は、大きく報じられることで多くの人々の指弾を受け騒動を起こした本人などが謝罪するという事態になりましたが、そこまでなることは、通常、ほとんどなく、問題のある企業風土というものは、なかなか改善されず時限爆弾のように潜在していて突如として顕在化し重大、致命的な結果に結びつくものです。そこを怖い、脅威と受け止め、問題意識を持って改善へと進行させる、そういう動きに、こういった不祥事が結びつかなければならないと痛感します。なかなか難しいことですが。