海自データ流出 ファイル交換ソフトの削除を通達

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060225-00000011-maip-soci

防衛庁によると、業務用に私用パソコンを使っているケースは▽陸上自衛隊6万台▽航空自衛隊5000台▽海上自衛隊2000台に上る。通達では「Winnyウィニー)」などファイル交換ソフトの削除のほか、私有パソコンで「秘」情報を含むデータの取り扱いを禁じた。今後、「秘」情報は執務室に備え付けられたパソコンで取り扱うよう指示した。

業務で使用するのに、なぜ個人所有のパソコンを使うのか、と不審に思う方々も多いと思いますが、役所というところは、今まで散々、公的なお金を私的に使ってきたことに対する引け目もあるのか、パソコンとか、仕事に使用する身近な物品をケチケチして買ってくれず、自分で買わせるというところがあって、上記のような情けない状態があちらこちらで見られます。
要らない道路や橋などは、無駄でも(利益を享受できるごく一部の人にとっては無駄ではないのでしょう)大金を投じますが、上記のような不祥事が起きても、「業務に必要なパソコンは公費で買ってあげましょう」という、当たり前の動きも、ほぼ確実に起きないので、末端の公務員は、仕事がやりづらくなって、かなり困るはずです。
業務に私用パソコンを使うな、と言っても、それにより仕事が遅れても良い、という話にも、ほぼ確実にならない(パソコンもろくに使えない上司がうるさく言ってくる)、ということで、おそらく、今後も、こっそりと私用パソコンを業務に使う人が日本全国で絶えることはないでしょう。
本当に、この種の事故を根絶しようとするのであれば、一片の通達や指示で済ますのではなく、業務に必要なパソコンは必要かつ十分な台数を配布し、情報セキュリティに関する規定を整備して周知徹底し遵守させ、重大な違反に対しては懲戒免職を含む厳しい処分で臨む、という、厳格な姿勢が必要だと思います。