「弁護士会から家裁調停委員に推薦されたのに家裁から拒否された話」

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10月下旬に○○家裁の所長代行から電話があり,話したいことがあるので,裁判所まで来て欲しいとのこと。約束の日に代行室に出向いたところ,「弁護士になってまだ間がないから,弁護士会があなたが家事調停委員として適任かどうかわかるはずがない。それにもかかわらず推薦されたというのは,何か特別の運動でもしたのか。当裁判所としては,これまで弁護士会からの推薦を断った例がないので,できればあなたに家事調停委員の志望の取下げをしていただきたい。あなたが取り下げず,弁護士会に断るわけにもいかないということになれば,一応最高裁への上申はして,調停委員に任命ということにはなるが,その場合は,事件の配点はしないことになるであろう。」などというびっくりするようなことを言われた。

これは、要するに、中途退官者に対する「嫌がらせ」でしょう。その人のキャリアや仕事ぶりなどを見れば、弁護士になって間がなくても、調停委員としての適格性は十分判断できるはずです。言っていることは単なる口実で(本当に適格性に問題があれば、わざわざ本人を呼びつけている以上、その旨はっきり述べれば足りるでしょう)、実際は、中途退官者を「干す」ことにより、陰湿な嫌がらせをするとともに、組織内部に対する「中途で辞めるとこうなるぞ」という威嚇効果でも狙っているのでしょう。嫌な奴ですね。
裁判所や検察庁の内部では、この種の醜い話がごろごろと転がっていますから、きれい事のお話だけでバラ色のイメージを持っている人(特にこれからその組織の内部へ入ろうとしている人)は要注意です。
○○家裁とありますが、多分、東京家庭裁判所じゃないでしょうか。あくまで、私の推測ですよ。
最高裁は、裁判員制度について、きれい事を並べ立てて、必死に広報活動を行っていますが、

http://www.saibanin.courts.go.jp/

裁判員になるということは、こういった醜い人々(そうではない人もいますが)が巣くっている組織の中に入って、正義を実現しなければならない、ということです。