みずほ証券誤発注:東証とのやりとり10分間

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051218k0000m020093000c.html

一刻を争う場合に売買停止を決める権限を持つ東証マーケットセンターは売買停止の検討を始めた。しかし、「売買状況の異常を理由とする停止の経験もマニュアルもなかった」(東証幹部)。

東証の売買システムは発注端末経由でなければ取り消せず、東証内にその端末はない。

この件については、いろいろな問題が指摘でき、安易に単純化はできませんが、東証側の問題点としては、上記の2点にあらわれている、

1 こういった非常事態に対応できるだけの準備(マニュアル化も含め)の欠如
2 売買停止を決める権限を持っていながら、自らその権限を即座に行使できないという重大な不備

を指摘できると思います。

追記:

上記の記事では「運命の10分間」とありますが、ミッドウェー海戦の勝敗を分けた「運命の5分間」を想起しました。
一瞬の判断の過誤、遅れが勝敗を分けることは、昔も今も変わらないということでしょう。