政府税調 配偶者控除議論 委員の発言波紋

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050721-00000009-san-pol

議事録では配偶者控除の存廃をめぐり、ある委員が「働く女の人は(人生に)前向きで、子供を産みたい。働かないで家でごろごろしている主婦が子供を産まないんです」としたうえで、「いまパラサイト・ワイフというのができてきた。つまり、生命力のない人たちがたくさん生じていて、お金を持ってぶらぶらしているんですよ」と発言した。
 別の委員も「働いている女性の方がちゃんとご飯を作るというデータもあるんです。専業主婦で時間がいっぱいある人こそ、コンビニで買ってきて発泡スチロールで食べさせちゃうというのが多いんです」と追随した。

「働かないで家でごろごろしている主婦」という認識を持っている委員は、家事労働とか子育て、といったことを、どう考えているんでしょうか?「働かないで家でごろごろしている」ということと、「子供を産まない」ことの結びつきも、よくわかりません。
たくさん生じているという「生命力のない人たち」、その人たちが「お金を持ってぶらぶらしている」ということの、相互の関係も、まったく意味不明です。
ご飯云々という話も、人それぞれに事情があるはずで、働いているから、働いていないから、といった、単純な話ではないでしょう。
結局、こういった発言をした人たちは、自分の頭の中が、発言の内容程度の単純粗雑なものでしかないということを、自らの発言という形で「自白」したということなのでしょう。
行き詰まり明るい展望も持てない国の税調は、所詮、この程度のものでしかない、ということだと思います。