「令和の山口組」

 

日本最大の暴力団である山口組ですが、暴力団山口組に関する概説書のようなものが、ありそうでないもので、そういう中で、この本は、暴力団、特に山口組に関する基本的な情報が平易に書かれています。近時、反社会的勢力の排除が社会全体の関心事、課題になり、一般人、企業がそういった問題に関係する場面が増えている中、山口組を知ることは、反社会的勢力とは何かを知ることにつながり、その意味で本書は、広く読まれる可能性を持つものだと、読んで感じました。

私自身、30年余りにわたり、当初は検事として、その後は弁護士として暴力団山口組を見てきて、変わらない部分もあれば変わった部分もあります。頭の中を整理しつつ、読んでいて、そうだったのかと知らなかったこともあり、勉強、参考になりました。