祭り活気・暴力団排除…露天商締め出し、一筋縄で行かず 東京都も排除条例10月1日に施行

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110929/crm11092921350021-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110929/crm11092921350021-n2.htm

暴力団と無関係の露天商もいる。祭り関係者は「締め出すと祭りに活気がなくなる。観光客が減れば、地域で買い物をしてくれる人も減り、大きなダメージだ。出店を露天商に任せることで、地域住民は他の準備に力を注ぐこともできる」と複雑な表情を見せる。

暴力団には、博徒系、愚連隊系、テキ屋(露天商)系、という3つの系統があって、博徒系、愚連隊系(山口組はここに入ります)は、その後、反社会性の強い暴力団組織に発展している場合が多いのに対し、テキ屋系は、分類としては暴力団のカテゴリーに入るものの、やっているのは物販で反社会性といってもそれほど強くはない、という組織もあって、一口に暴力団と言っても、その性格には濃淡があるものです。警察も、その辺はわきまえた上で、テキ屋が仕切って露天を出している祭りの警備をしていたりしていたわけですが、ここまで暴力団排除の動きが進んでくると、テキ屋だけ特別扱いするわけにも行かず、上記のような悩ましい状況も生じてきているのでしょう。
こつこつと物販に励んでいるようなテキ屋は、暴力団に分類されるような状況では何のメリットもなくなりますから、明るい露天商組合とか、そういった明朗な組織でも作り、ピーポ君の兄弟でもマスコットにして、暴力団とは一線を画した商売の仕方をしたほうが、今後は良いでしょう。
暴力団排除の徹底が、いろいろな波紋を広げていることがわかります。