「目標が持てない時代」のキャリアデザイン 限界を突破する4つのステップ

 

日経ビジネスで紹介されていて、興味を感じて読んでみました。

私が大学を出たのは昭和の終わりで、私自身は、大学在学中に司法試験に合格し、司法修習後は検事に任官して、将来はうまくいけばどこかの検事正になって公証人になれるのかな、と漠然と考えていた程度でしたし、弁護士になった後も、特に何か目標があるわけでもないまま眼前の事件を夢中、必死にこなしてきていて、自分のキャリアをデザインするという発想自体、特に持ったことはなかったように思います。

本書ではキャリアデザインに関する考え方の歴史も紹介されていますが、昔は、あるべき自分、なりたい自分、自分の適性といったことをガチガチに考えて、そういうなりたい、なるべき自分になっていくことが推奨されていたような気がします。

本書では、そういう考え方ではなく、むしろ、時代が大きく変転し将来が読みにくい中で、今に目的、目標を明確にしつつ自らのキャリアをデザインしていくか、その考え方や方法をわかりやすく解説しています。その意味で、実践的であり、表紙に記載があるように「どうすればいいのかわからないあなた」にとって、役立つ内容になっているように感じました。

もう、人生の先が見えている私には、読んで何かなるものではありませんでしたが、興味深い、参考になる内容ではありました。