ダウン症の人の寿命、50年で50歳伸びる 不足する医療の受け皿

ダウン症の人の寿命、50年で50歳伸びる 不足する医療の受け皿(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

ダウン症のある人の約半数は生まれつき心疾患があるため、1970年ごろまでは平均寿命が10歳ぐらいだった。ところが手術で助かるようになり、最近の寿命は60歳くらいとも言われている。長生きにともない、青年期以降の医療の受け皿が少ないことが課題となっている。

成人になってからは、地域の内科などに移行していくことが望ましく、定期的な健康診断の他に、甲状腺機能検査や尿酸値の検査、認知機能や行動変化のチェックなどを1年に1回はしたほうがいいという。

成長か分配か、といったことがよく議論されますし、成長も分配も、というのが、多くの人の願望でもあるでしょう。

しかし、少子高齢化が急速に進む中でもあり、日本がかつてのような高成長の波に再び戻るのは極めて困難でしょう。緩やかな成長を目指しつつ、分配に重点を置いて、住みやすい社会を築いていく、そういう方向性を明確に打ち出すべき時に来ているように思います。

分配という場合、単にお金だけしか分配できないわけではありません。例えば、ボランティアに参加した場合に、行った分を点数、ポイントで貯めておいて、自分が必要とする際には、貯めておいた点数、ポイントを使って社会的なサービスが利用できるような仕組みも整備すべきでしょう。労働力の相互シェアです。頭を柔軟にして、これまでやっていないからできないと決めつけるのではなく、日本が歴史的、伝統的に育んできた集団主義の良い面を復活させ、相互扶助を社会的に拡大していくべきでしょう。

日本を、超一流国ではなく、準一流国あたりに位置付け、肩に力を入れず、身の丈に合った、成熟した民主国家を目指すべきだと私は考えています。明治後の富国強兵路線が、戦後は、「強兵」は外れたものの、富国を追い求め無理をする路線としてまだ呪縛的に残っている、そこを克服し乗り越えて新たな社会を構築することが令和日本の課題です。

その意味で、身障者、社会的弱者に温かい手を差し伸べ共存できる社会というのは、とても大切なことです。記事にあるダウン症の人々への対策も、今後、強化すべきところでしょう。