私自身、検察庁在籍当時は薬物事件を取り扱うことが多く、退職した時点では千葉地検の麻薬係検事で成田空港経由の密輸事件もいろいろと担当していました。また、弁護士になってからも、いろいろな薬物事件の弁護をやってきています。
そういう立場もあり、この種の本には興味を持って読むことがあり、これはネット上で紹介されていたので、早速、読んでみました。
書かれていることのどこまでが真実かはともかく、覚醒剤等の違法薬物を巡り、海外からの様々なルートで、様々な人々が地下、水面下で動きつつ、巨大なアングラビジネスが展開されていることが描き出されていて、なかなか読ませる内容になっているという印象を受けました。
薬物の世界の闇の深さ、幅広さを知りたい人には読んで参考になる一冊でしょう。