「自分が怖くなった」性依存症の苦悩…犯罪減へ全国初の試み

「自分が怖くなった」性依存症の苦悩…犯罪減へ全国初の試み(西日本新聞) - Yahoo!ニュース

アルコールやギャンブルなどの依存症と同様、「性」を過度に求め、やめたくてもやめられない状態に陥る性依存症。性犯罪を起こしたり健康や社会生活に破綻を来したりする場合も多い。だが周囲からは嗜好(しこう)や性格の問題とされがちで、相談先も少ない。一方で彼らを救おうとする取り組みは民間でも進んでいる。

私がかつて弁護士した被疑者でも、妻子がいつつ、電車内でのわいせつ行為を繰り返していた人がいて、そのような行いについて説明もできず、おそらく性依存症だったのではないかと振り返って感じます。そういう人に対しては、刑罰よりもむしろ、適切な治療こそ必要であり、そうすることで再犯防止へつながるでしょう。

処遇の個別化というのは刑事政策で昔から言われてきた目標ですが、治療により再犯を防止できる見込みがある人に対しては治療を優先して行う体制づくりが、今後ますます求められると思いますし、そういう施策に対する国民の理解を深めていくことも必要でしょう。