http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201708/20170828_73046.html
塾は井上が胃潰瘍で倒れる53年まで続き、教え子は120人を超える。その一人で井上の葬儀が営まれた地元の勧明寺住職、藤尾良孝さん(80)は「毎年、終戦記念日は食事を取らず、終日海を眺めていたそうです。海軍の要職にあった者として、戦争責任を受け止めていたのではないでしょうか」と思いをはせた。
以前、
- 作者: 阿川弘之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1992/07/29
- メディア: 文庫
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を読んだことがあり、戦争に反対し、開戦後は早期終結を望み、戦後を見据えて海軍兵学校校長として真摯に教育に当たり、戦後は、記事にあるように隠棲しつつ英語教育に力を入れる姿に感銘を覚えた記憶があります。
単純な、海軍善玉、陸軍悪玉論に与するものではありませんが、こういう良識を持った軍人もいたことは、歴史の中できちんと位置付けられるべきだと思いますし、責任を感じ世に出ることなく戦後を送ったその生き方も評価されるべきものがあるでしょう。
語られることがなくなってきた井上成美に光を当てた、良い記事だと思いました。