http://mainichi.jp/select/news/20150630k0000e040223000c.html?fm=mnm
東京と大阪を結ぶ大動脈で何が起きたのか。東海道新幹線「のぞみ」の車内で30日発生した火災で、車両は神奈川県の新横浜駅と小田原駅の間で緊急停止した。車内で男性が油のようなものをまいて火をつけたとの情報もある。東京駅などでは、不安な表情で運行状況などを確認するビジネスマンらであふれた。
新幹線に限らず、不特定多数が利用する交通手段(地下鉄等も)で、こうしたテロ的な行為が行われると、甚大な被害が生じかねませんし、では、どこまで防止できるかといっても、乗客の所持品検査をいちいち行うことも事実上不可能である場合がほとんどで(例えば、東京の地下鉄を考えればわかりやすいでしょう)、対応、対策といってもかなり難しいものがあると思います。平成7年に発生した地下鉄サリン事件のような事件を、悪辣な者がやろうと思えばできてしまう、そこに危険なものがあります。
対策としては、警備員による巡回や防犯カメラによる監視の強化など、現実的にできることを徹底してやるしかないでしょう。東京オリンピックへ向け、日米同盟強化、新たな安保法制と、日本が米国と関係の深い国であるとしてテロの標的になる危険性がますます高まることが予想され、ドローンが首相官邸の屋上に落下しても何日も気付かないような鈍い安全感覚のままでは国民の生命、身体、財産が守れないということを強く自覚して対策を強化する必要があると思います。