http://mainichi.jp/select/news/20130724k0000m040086000c.html
女性が加入する首都圏青年ユニオンとの折衝で、会社側は「定期的に従業員が入れ替わって若返った方がよい。これを『鮮度』と呼んでいて、従業員が入れ替わらないとその店の新鮮度が落ちる」と発言したという。女性は「野菜や魚のように『鮮度』と言われ、賞味期限切れのような言い方は許せない。生活の糧と同時に人としての価値も奪われた」と話している。
この発言が、どういう流れの中で出たかがわからないので、直ちに、この会社が「人を野菜や魚のように扱っている」とは決めつけられないと思いますが、一般的に、「ブラック企業」と言われるような会社の感覚は、こうした、人を人とも思わず使い捨ての消耗品扱いする、というものなのでしょう。
かつては、終身雇用、年功序列で一致団結して頑張る、景気が悪くなっても雇用は守る、といったことが、日本の強さを支えるものとされたことがありましたが(そうした日本の特色をベタほめしたジャパンアズナンバーワンという本がベストセラーになったこともありました)、そうした強みは今や消え失せ、では何が残っているのか、代わるものはあったのか、ということが、今まさに問われているということを感じます。
人を人とも思わず使い捨てにするような組織、社会に、未来はないだろう、ということは、しみじみと感じますね。