http://japan.cnet.com/news/commentary/35029946/
GALAXY S4は、ほとんどすべての人々に向けた、高機能かつハイエンドなスマートフォンだと言える。サムスンはハードウェア仕様を極めて細かい部分まで傑出したものにするとともに、常に使うわけではないものの、ユーザーの目を引きつける、新しく、興味深いソフトウェア機能を相当数搭載している。
この携帯電話の外観は飛び抜けて美しいというわけではなく、ソフトウェアも特に感動するというものはない。とは言うものの、基本的な機能を一通りそろえており、追加機能もそれなりに備えている。もしも筆者が今、この携帯電話をひと言で説明するのであれば、衣料品チェーンのGAPで売られている洋服類のようなスマートフォンだということになるだろう。つまり、陳列されているすべてのものが自分の必要としているものではないかもしれず、またすべてのものを気に入るとは限らないかもしれないが、基本を押さえており、ある種の高度な水準をクリアし、どこにでも持って行ける製品だというわけである。
近日発売予定のGALAXY S4について、徐々に、いろいろな記事が出るようになっていますが、私が見たり読んだりした中では、上記の記事が、最も詳しく、かつ、GALAXY S4の特徴、現在の位置付けを、うまく捉えていると思いました。特に、最後の、「すべてのものを気に入るとは限らないかもしれないが、基本を押さえており、ある種の高度な水準をクリアし、どこにでも持って行ける製品」というのは、この製品の特徴を非常によく言い表していると感心しました。
これだけの多機能になると、全部使う人はまずいないはずで、それぞれの人にとって、自分はこれとこれを使う、自分はこれだけ、といったことになるでしょう。とは言え、多機能にしておけば、多数の人々の需要の、どこかに引っかかってはくるずで、また、何にでも使えて便利という安心感もあり、これだけの高機能機でもありますから、iPhone等のライバルと比して、製品としての訴求力にも相当なものが出てきます。ワールドワイドで販売展開する、ということを考え抜いた製品であり、確実にかなりの数が売れるでしょう。
美しさや感動が感じられなくても、いかに、人々が買う(買わざるを得ない)、売れる端末を作るか、ということについての、サムスン流の1つの明確な回答、結実が、このGALAXY S4ではないかと思われ、私も、美しさや感動は特に感じませんが、おそらく日本で発売されたらすぐに飛びついて買うと思います。